2009/03/19
春蕾(ソフト復活.jp)
 3月も半ばを過ぎ、暖かい日が続く。穏やかな休日の昼下がり、柔らかな陽射しに誘われて、ルーフバルコニーに出てみる。目の前には雲ひとつ無い青空がどこまでも広がり、その下には横浜の外れの丘陵が春の陽射しを浴びている。斜面に建つ白い家々の間の箒のような木々の枝は、陽射しを芽吹きのエネルギーに変えて明るい茶色に輝いている。目を足元のプランターに落とすと、昨日はまだ緑色だったチューリップの蕾が一晩で黄色に染まっているのに驚く。そう、いつの間にか季節は一巡りして、横浜は復活・再生の時を迎えていた。

 復活・再生といえば、やはりオリンピックでのソフトボール競技?上野投手をはじめとする昨夏の北京オリンピックでの活躍はまだ記憶に新しいけれど、次回のオリンピックでは実施されない。しかし、あの感動をもう一度味わいたいというファンの方も多いのではないだろうか。この度、2016年オリンピックでソフトボールを競技として復活させようというキャンペーンが始まった。キャンペーン
サイトはわかりやすい日本語JPドメイン名を利用し(http://ソフト復活.jp/)、選手のメッセージの紹介などをおこなっている。

 あまりの暖かさにマンションの中庭の桜が気になって下に降りてみると、蕾は黄緑色に大きく膨らみ、既にピンクの花がほころんでいる。そういえば、春の語源の一つは、木の芽が「張る」からだったことを思い出す。近くの商店街を歩くと、店先には目に眩しい若草色の春野菜が並ぶ。「フキノトウ」「ウド」「たらの芽」。夜、そんな瑞々しい若い緑の芽を天麩羅にすると、掛け値なしにおいしかったけど、少し苦くもあった。−それは、これから大きく育つ芽を摘んでしまったほろ苦さ?−そんなことを、風呂上りに綿棒(cotton buds=蕾)を使いながら思った。そういえば、以前過ごした米国中西部のあの家の裏の雑木林にも、cotton budsのような黄緑色の芽がいっせいに芽吹いているのだろうか。裏に流れる小川では鹿が水を飲み、リスたちが地面を駆け回る。北半球のいたるところに訪れる自然の営み。そんなことに思いを馳せながら、再生の季節を思う。

(J)

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