2008/03/28
春(jprs100.jp)
 3月の終わりの休日の午後、暖かさに誘われて久しぶりにルーフバルコニーに出てみる。雲ひとつない青空がどこまでも広がり、その下には夕焼け前のしんと静まり返った横浜の丘陵が続いている。斜面に建つ白い家々はまるで青い海の底に張り付いたサンゴのように見える。と、いつもの常緑樹の緑の横に、ピンクの綿のような桜の花が咲いているのに気付く。はっとして遠くを眺めると、遥か丘の稜線のあたりにうっすらとピンク色の帯が出来ている。バルコニーから身を乗り出すと、中庭の桜の巨木がいつの間にか満開になり、淡いピンクの雲のように広がっている。そう、長い冬はいつの間にか終わり、横浜は春を迎えていた。

 冬の後というわけではないけれど、JPドメイン名の登録数が、この3月に初めて100万件を突破した。1992年には約800件だったことを考えると、ユーザーの方々を始め、日本のインターネット・コミュニティの多くの方々の協力があったからこそとしみじみ思う。現在JPRSでは、100万ドメイン名達成を記念して、「.jpを見る。日本が見える。」サイト(http://jprs100.jp/)を公開中です。癒し系のアニメーションで「『.jp』のことが、ちょっとわかる」サイトです。是非アクセスしてみてください。

 そう、春を迎えたといえばやはり、日本語JPドメイン名だろう。現在の登録数は14万件だけど、日本語JPドメイン名に対応したIE7(Internet Explorer 7)の自動更新による配布も先月から始まり、ますます活用されていくのではと思う。「http://有森裕子.jp/」など、著名人のブログなどでの利用も広がりつつあるようだ。

 春と言えば、個人的には、高校まで過ごした金沢の春を思い出す。ようやく郊外の雪が解け、道端に若草色のフキノトウの芽が顔を出すと、街にはしっとりした土の香りが漂い出す。その土の匂いに、季節が一回りし、北の地にもまた春が巡って来た喜びを感じる。人だって同じかもしれない。−辛く長い冬の日々があってこそ、春の暖かさがいっそう嬉しいのかも−。見上げた茜色の空を、小さな飛行機がオレンジ色の雲を吐き出しながら西に向かって飛んでいく。夕陽に向かって飛び続けるその姿に目が釘付けになり、見えなくなるまで立ち尽くす。あんな風に生きていけたらなとふと思う。たとえ、永遠に太陽には届かなくても。

(J)
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