2007/02/09
光る海(駅街ランキング.jp)
 2月に入り、まだ寒い日が続くものの、時折おだやかな日が訪れる。横浜の外れの丘陵の上には青空がどこまでも広がり、ルーフバルコニーでは吹き降ろす風に揺れるパンジーの黄色が目に眩しい。プランターの茶色い土の中からは黄緑色のチューリップの芽がもう顔を覗かせている。柔らかな陽射しに誘われて、連れ合いと一緒にシーグラス(波に洗われて角が取れたガラス片)を拾いに江ノ島に出かけた。

 こんな時に役に立つのが、全国の約9,000の駅周辺の地域情報を集めた駅街ガイド(http://駅街ガイド.jp/)だけど、同サイトの昨年1年間の各駅とコンテンツのアクセス数を集計した「2006年 年間アクセスランキング」(http://駅街ランキング.jp/)が最近公開された。これがなかなか面白い。「全国アクセスランキング」では、新宿駅や東京駅など乗降者数の多い駅とともに、高層マンションの建設ラッシュで話題の武蔵小杉駅が上位にランクし、「人気コンテンツランキング」の「焼肉」では大阪の鶴橋がトップで、「美容院」では都市近郊のベッドタウンが上位を占めるなど、街やコンテンツごとの利用状況がそのままアクセス数に反映されている。

 各駅のサイトでは、月ごとのアクセス数の推移もわかる。例えば「京都駅」(http://京都駅.jp/web_access.html)はお花見と紅葉の季節にアクセス数が多く、「江ノ島駅」(http://江ノ島駅.jp/web_access.html)は海水浴の季節にピークを迎えるなど、各駅の年間を通じた情報アクセスの傾向が一目でわかり、マーケティングデータとしても興味深い。

 で、江ノ島はどうだったって? 海からの風は冷たかったけど、青空は水平線の上に球形に広がり、陽射しを受けた冬の海はきらきら光って綺麗だった。逆光の中、サーファーの姿が黒いシルエットで映り、空には鳶たちが緩やかに舞っていた。久しぶりの日本の海だったけど、あの夏の喧騒はどこにもなく、静かに冷え切って美しかった。−むろん、白い砂の上に真っ白なサンゴが重なるボラボラの海とは紛うべくもないけど− 。それでも、寄せる波に濡れて黒く輝く砂の上に、淡いピンクの桜貝や白いシーグラスが光っているのは凛として美しかった。ただ、この季節に江ノ島を訪れる人が少ないのはなるほどとは思う。2月の海風は予想外に冷たくて、僕はいつしか風邪をひいてしまったから。うららかな陽射しに惑わされるけど、春はまだ、もう少し先に佇んでいるのかもしれない。

(J)
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